2010/8/2

親指AFのススメ

親指AFのススメ


みなさんは "親指AF" を使ってますか?
読んで字のごとく AF作動を親指で行う事です。
で、シャッター半押しの AFを切ると

 1.親指で AFする
 2.人差し指(シャッターボタン)でシャッターを切る

という2動作に分けられます。
AF動作とシャッターを切るという動作が分離されるので、慣れるとメリットは多大です。

親指AFのメリットは

 1.AFは必要なときだけ作動させる事が出来る

 2.AFロックが必要ない
   ボタンを押さない限り AFが作動しないため、AFロックを意識しなくても、常にAFロック状態です

 3.シャッターを切るときに AFが動作しないので、フォーカスを固定したままシャッターがどんどん切れる
   三脚に据えての風景撮りでは一度フォーカスを合わせてあとは時間の経過ごとにシャッターを切っていくだけ

 4.動体撮影をする方も "親指AF" の方が多い

この様にどの様なシーンでも "親指AF" にはメリットが沢山あるのです。
慣れるまでイライラしますが、毎日写真を撮る方は2週間で慣れます。
カメラを構えると親指が自然にボタンの所へ行くようになります。
とにかく根気強く慣れるまで我慢して下さい。

親指AFが体に染みついても、これまでどおりのシャッターボタンで AF&レリーズに
違和感を感じる事はありませんので、他の方のカメラを使う場合でもOKです。

デメリットは他人に貸したとき(撮って貰うときなど)に説明が必要って事ぐらいです。
あるいは設定の「シャッター半押しのAF」 を 「オン」 にするか。

さあ、みなさんも "親指AF" のテクニックを身につけて、撮影を楽にしませう!


設定方法
 1.メニューのカスタム設定で 「シャッター半押しのAF」 を 「オフ」 にします。
   ※「オフ」 にしないと "親指AF" のメリットは全くありません。

 2.AFボタンの機能を 「AF作動」 にします。
   ※ AFボタンが無い機種は [OK] ボタンを AF作動にして下さい。

これだけです。



次はオリンパスE-3における設定について。

オリンパスはデジタル一眼レフに関しては後発メーカーのためAF速度・精度など基本性能が他メーカーより多少落ちるようですね(オリンパスファンの方ごめんなさい)。
でも、メニューなどの使いやすさはよく考えられており、カスタマイズすると非常に使い勝手の良いマイカメラに変身します(笑)

親指AFの設定は、カスタムメニュー1の「ボタン/ダイヤル」-「AEL/AFLモード」で行います。
MF(マニュアルフォーカス)を、mode3に設定するとカメラ背部の「AEL/AFLボタン」にAFを割り当てられます。




特筆すべき点は、すべてのレンズにMFのmode3を設定できること。
つまりすべてのレンズで、「大まかなピント合わせはAFボタン、微調整はMFで」という使い方が出来るわけです。
キヤノンでは、フルタイム・マニュアル・フォーカス(FMF)機能のある一部のレンズしか対応していないので、オリンパスのメリットは大きいですね。

また、AF/MFの切り替えも簡単です。
同じくカスタムメニュー1の「ボタン/ダイヤル」-「AEL/AFLモード」で行います。
「Fnボタン」をMF切り替えボタンに設定できます。




でも、AEL/AFLボタン(白い矢印)は右手で押さえるには遠い位置にあって使いにくいんですよね。
ファインダーを見ながら親指AFの操作をするには、Fnボタン(黄色の矢印)の方が使いやすい。




実は、カスタムメニュー1には、AEL/AFLボタンとFnボタン入れ替える設定もある(設定画面は省略)!
まさに至れり尽くせりですね(笑)

これらの設定により
・AEL/AFLボタンを押すと親指AFモードに切り替え
・基本的なピント合わせはマニュアル、必要なときだけFnボタンを押してAF作動
・再度AEL/AFLボタンを押すと通常のシャッターボタンによるAF

キヤノン以上に簡単な設定で親指AFを使えるので、オリンパスユーザーにもお勧めですよ。

私は撮影時に、何枚も類似カットを撮影して構図を追い込んだり、露出を決めていきます。
また、かなりシビアにピント合わせを行うので、親指AFの設定は非常に便利ですね。
撮影の8割は親指AFで行っています。

マクロ撮影や夜景の撮影でこの設定は威力を発揮するでしょう。
興味のある方はお試しください。

なお、動き回る被写体の撮影では、AIサーボ(コンティニュアスAF)と親指AFを併用すると便利です。
この設定に関しては北村 智史さんのレポート(Kiss Digital X、 E-510)をご参照ください。


沒有留言:

張貼留言