2010/6/29

サクセス社長ご挨拶

代表取締役社長 吉成隆杜


 創業以来30年の間に当社で開発およびリリースしたコンテンツは以下の通りです。








































業務用:70タイトル
家庭用ゲーム機:463タイトル
PC:148タイトル
オンラインゲーム:19タイトル
モバイル:437タイトル
パチンコ・パチスロ:22タイトル
合  計1159タイトル(平成20年5月末現在)


 サクセス創業後最初に開発したゲームが、1983年(昭和58年)末に発売した業務用ゲーム「PLAY BALL」です。中身は文字通りの野球ゲームで、その当時は無かったタイプのゲームでもあり、大ヒットを狙っての開発でした。

 しかし、当時テレビゲーム開発の経験者は日本中捜しても殆ど存在せず、プラットフォームとして提供されるハードウェアもありませんでした。ゲームの作り方を教えて貰える人もおらず、自分自身の開発経験や知識が皆無の状態で始めたため、回路設計・基板設計・プログラム開発と全てのプロセスを手探りでやらざるを得ず、完成迄に2年を要しました。今考えると、なんと無謀な挑戦であったかと思います。知人友人で同じ事を始めようとする者がいれば、今なら必死で止めていたでしょう。

 回路設計ができる人を伝を頼りに探し、開発プロジェクトがスタートしてから回路図が完成するまでに要した期間は優に1年でした。回路図を元に手ハンダで作った基板は全く動作せず、動く迄に要した期間は半年です。来る日も来る日もテスターを使って1本1本の配線を検査し、ハンダゴテで配線ミスや接続不良を直し、やっと動くようになったのは、基板チェックを初めてから半年後でした。
 動く基板上で本格的にプログラム開発を始められたのはそれからで、半年程の極めて短い期間でゲームが動くようになりましたが、結果として作ったゲーム基板は数十枚売れただけで、投じた開発費は全く回収できず、2年の苦労は泡と消えたかに思いました。

 しかし、この失敗から得たものは計り知れません。浮き沈みの多い業界の中で現在サクセスが存続できているのも、当時の経験があればこそだと思います。ゼロから始めたお陰で、ゲーム制作に必要な全てのプロセスを理屈ではなく身体で学ぶことができましたし、何よりも、その後次々と発生する数々の問題を解決する能力を身に付けることができました。新型家庭用ゲーム機・携帯コンテンツ・オンラインゲーム他、近年次から次に誕生する全てのプラットフォームに対応できるのも、その時培われた「どんな問題でも解決してきた」という思いです。

 これからもエンドユーザーの皆様やクライアントから出される要望や課題に対し、楽しみながら応えていきたいと考えています。そして、多くの皆様に喜んで頂くこと、それが我々にとってのサクセスです。

吉成隆杜


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