日曜の昼、さて何を食おうかと考えてたが、どうも思い浮かばない。
とりあえずスクーターで内湖のほうへ。
成功路と康寧路の交差点で信号待ちしていると、
ちょうど交差点の向かいに「六丁目拉麺」の暖簾が見えた。
見るからに、いわゆる「日式拉麺」の雰囲気。
でもまあ、他の店を探すのも面倒だし、とりあえず入ってみることに。
ぱっとしない見かけとは裏腹に、入ってみると客がけっこう入っている。
というか満席で並んでるじゃん。
これはもしかしたら穴場をみつけちゃったかも、と内心期待しながら待つことに。
しばらくすると、一人だけだったせいか、他の人を跳ばして店員が案内しにきた。
と言っても、テーブル席に他の客と相席だけど、まあこれはしょうがない。
感心したのは、店員がまず、先に座っていたお客さんに「相席でもよろしいですか?」と聞いてから、
こちらを案内したってこと。
こういうところ、台湾の店はけっこう適当だから、けっこう新鮮に感じた。
さて、10分くらい待っただろうか。
ほんとはもう少し早かったかも知れないけど、
相席というのはどうも落ち着かない。
目線をどこに置こうか困ってしまう。
とりあえず外を見たり、携帯をいじったりしてるうちに、注文した豚骨チャーシュー麺が来た。
結論から言えば、台湾風の日式ラーメン。
ふにゃけた真っ直ぐの麺に、薄めのスープ。
これで白いご飯はムリ。少なくとも私には。
ただ、それは日本の拉麺と比較してという話であって、
「これは台湾の麺食である」と思って食べれば、それなりに悪くはない。
ざっと見たところ、超満員の客はほとんど台湾人っぽい。
台湾人のイメージする日本風ラーメンのなかでは、ここのは結構いけるのだろう。
台湾の屋台や、街中の麺屋で出しているワンタン麺やら排骨麺やらは、日本のラーメンとは違う。
軽く咬むとすぐに切れる。というか箸でちょっと強く挟んだだけで切れる。
そういうのを食べなれている台湾人にとって、
麺とはやわらかいもの、という観念がしみついているのではないでしょうか。
台北でオープンされた「日式拉麺」の中には、客がゆでかたを指定できる店もある。
標準はゆるめなのだけど、希望によって硬めにします(あるいはその逆)というもの。
そういった店で「硬め」を注文すると、
たいてい単に硬いだけで消化不良を起こしそうな面が出てくる。
スパゲティじゃあるまいし。
麺の硬さうんぬんよりも、そもそも麺自体が台湾仕様なのではなかろうか。
などと「六丁目拉麺」を食べながら考えた。
少なくともこの店は、そうした日本通に媚びて中途半端なオプションを出さない点が、すがすがしい。
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